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ODA・貿易関係など、円高がベトナムに与える影響 PDF プリント メール
2010/07/20 Tuesday 05:19:28 ICT
 

 マクロ管理当局者やベトナムの企業はかねて、米ドル相場に特別な関心を払ってきた。しかし米ドルに加えて、ベトナムは日本円にも関心を持つ必要がある。

 かつて1ドル=170180円をつけていたこともある日本円だが、現在は88.7円。この上昇には様々な理由がある。具体的には、日本は世界第2位のGDPおよび外貨準備高を持つ国である。資源に乏しいが、世界第4位の輸出額で、常に輸出超過の状態にある。ほか日本の消費者物価上昇率はこの10年連続して落ちている。また、長らくのあいだ銀行金利はほぼゼロとなっている。


 ベトナムドンに対しても、日本円は強く価値を上げている。以前は1円=180200ドンでしかなかったが、いまは211ドン程度。日本円のベトナムドンに対する上昇は、日本とベトナムの、投資、貿易、旅行といった関係に小さくない影響を与える。


 

 日本の対越外国直接投資(FDI)1988年から20106月までに189億ドル(登録額)に達し、ベトナムへのFDIがある国として5位となっている。日本円がベトナムドンに対し上昇すると、国内での低金利もあって、日本のベトナムへのFDIは為替面で利益があり、新規・追加登録含めて、増加する条件を得る。

 日本は対越ODA供与国としてトップの国であり、これまでのODA約束額は13,940億円に達している。日本からのODAは様々な優遇がなされているが、円相場が上昇すると、ドンで計算したベトナムの債務は膨らむ。ODAの融資や、日本円で商業融資を受けている企業などは、上昇によって影響を受ける。


 貿易でも大きな相手国である日本は現在、輸出では米国に次いで2位であり、輸入では中国、シンガポール、台湾に次ぐ4位。注意すべきは、日本との貿易関係において、ベトナムは輸出超過から輸入超過に変わっていることだ。


 理論的に、日本円が価値を上げれば、ベトナムの日本への輸出は有利になり、日本からの輸入は損となる。そのため日本への輸出を増やす機会を活用し、同時に輸入超過を減らし、日本に対しては輸出超過の状況に戻していかなければならない。


 また日本は、ベトナム入国者が多い国でもある。1995年は119,500人だったが、2000年には142,900人、2005年には338,500人、2009年には359,200人となっており、中国、米国、韓国に続く。今年上半期では前年同期比18.5%増となっている。日本円がベトナムドンに対して価値を上げることは、日本人のベトナム旅行を促す作用もある。
(Dau Tu)
 
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